メッセージ

株式会社エンパシードは、グルテンフリーとナノセルロースという2つの技術領域でビジネスを行う会社です。世の中はさまざまな情報であふれており、本当に必要な情報、科学的な根拠に基づいた情報にたどり着くのが難しくなっています。わたしたち株式会社エンパシードは、関係するすべての人を笑顔にするために、これらの情報の発信を行うとともに、関連する事業を展開していきます。

あなたの体調不良の原因は、小麦に含まれるグルテンが原因かもしれません

慢性的な腹痛、腹部膨満感、下痢、便秘に悩んでいませんか。お薬を飲むと一時的によくなるけど、また元に戻る、そんなことを繰り返していませんか、もしあなたがグルテンに合わない体質なら、グルテンを摂るのを控えることで、これらの症状から完全に解放されるかもしれません。
まずは自分がグルテンに合わない体質なのかを、確かめましょう。2週間から1か月、グルテンを全く摂らない食生活を続け、体調の変化を記録してください。もしこれまで悩んでいた症状が緩和されたら、あなたはグルテンに合わない体質の人かもしれません。アメリカでは16人に1人はグルテンに合わない体質の人で、うち5人に1人はグルテンを完全に避けた食生活を送る必要がありますが、残りの4人は体調に合わせてグルテンとうまく付き合っていけばいい人たちです。とにかく自分がグルテンに合わない体質かどうかを見極め、グルテンフリーの生活をすることで、あなたの人生は笑顔に満ちたものになるはずです。

薬のエキスパートとして、お薬を飲まずに済む方法を提案したい

病気を治すためにお薬を飲むというのは、正しいことです。一方で、何かを食べなかったら症状は緩和するのに、それを止めずに食べ続け、症状を抑えるためにお薬を飲むというのは、正しいやりかたではありません。グルテンフリーが国民に浸透しているアメリカでさえ、自分がグルテン不耐症であることに気づいていないケースがたくさんあります。日本ではグルテンフリーということばは知っていても、ダイエット方法の一つだと思っている人も多いと思います。科学的なエビデンスに基づいた情報を発信することで、グルテンフリーの正しい概念を日本に定着させたいと思っています。
アレルギー7品目の「小麦」を含まないこととグルテンフリーは意味が違います。原材料に小麦が使われていても、食べても大丈夫な食材はたくさんあります。食べても大丈夫なものは何か、何は避けるべきないのか、を理由をつけてきちんと説明します。一方で、グルテンフリーの食材を入手しようとすると、なかなか手に入らなかったり、高かったり、苦労して手に入れてもおいしくなかったりします。あなたがそのような試行錯誤をしなくてよいように、グルテンフリー生活を送るために必要な情報を整理して発信してきます。

いま地球のために何をすべきなのでしょうか

地球という小さな惑星が誕生してから45億年。化石燃料の大量消費をはじめとする人間のさまざまな活動により、この100年間で、地球の環境は大きく変化しました。温室効果ガスの増加による気候変動、人口増加に伴う水・食料の不足、生態系の破壊による動物・植物の種の絶滅など、さまざまな課題が山積しています。これに対応するため、2015年に開催された国連のサミットで、SDGs(持続可能な開発目標)が採択され、17の具体的な目標が定められ、解決に向けた取り組みが進められています。
わたしはこれまで一貫して、バイオマス(生物資源)を利用する仕事に関わってきました。バイオマスは二酸化炭素と水と太陽光で作られるため、再生可能であるだけでなく、温室効果ガスの削減にもつながります。そして食料、素材、エネルギーと、さまざまな用途に使うことができます。使うことができる、ということから、さまざまな研究開発が行われ、わたしもそれに関わってきましたが、残念ながら研究成果がすべて実用化されたわけではありません。では、実用化したものと、しなかったものの違いは、どこにあるのでしょうか。ポイントは、エネルギー収支と経済収支にあると思います。
世の中にあるものを、バイオマス由来のもので置き換えることは一部を除いて可能です。ただそのために、余分なエネルギーを投入したり、多額の費用がかかるというのでは、実用化するはずがありません。技術的にできることと、経済的にできることは、意味が違います。

ナノセルロースのさらなる普及のために、技術情報を提供します

地球上に最も大量に存在するバイオマス、それはセルロースです。セルロースは繊維として紙、衣類に使われてきましたが、セルロース繊維をさらに1億分の1まで細かくしたナノセルロースが、夢の新素材として注目されています。ナノセルロースには優れた特性があるため、これを利用することで、従来使われていた素材を置き換えたり、製品に新たな価値を加えたりできます。もちろんSDGsの達成にも寄与します。日本では政府主導のもとで、ナノセルロースの一種であるセルロースナノファイバーの研究開発・実用化が進み、ナノセルロースの生産とその利用では世界のトップを走っています。一方で、当然のことながら、ナノセルロースの研究は海外でも行われており、日本が現在のポジションを維持し続けることができるとは限りません。
ナノセルロース関連産業が発展を続けるためには、正しい技術情報、エネルギー収支と経済収支を考慮したアプリケーション開発、グローバルな視点での事業戦略の3つが必要です。現在日本で入手できる情報は、国内のセルロースナノファイバー製造業者が発信するものが大半です。また、さまざまな用途開発が進んでいますが、中には経済性の点から疑問符が付くものもあります。さらに木材や紙と同様、グローバルな商品であるナノセルロースを、何を原料にしてどこで作り、どこで使うかというグローバル戦略も必要でしょう。株式会社エンパシードでは、Website、メルマガ、技術相談、技術コンサルティングなどを通じて、正しい技術情報をタイムリーに発信することで、国内のナノセルロース関連産業の拡大のお手伝いをしたいと考えています。

株式会社エンパシード
代表取締役 博士(工学)、認定薬剤師、環境計量士
平田 悟史